3.中皮

What is Mesothelioma?

 肺や心臓などの胸部の臓器や、胃腸・肝臓などの腹部の臓器は、それぞれ、胸膜、心膜、腹膜と呼ばれる膜に包まれ、体の内面もこれらの膜でおおわれています。この薄い膜には、「中皮(ちゅうひ)細胞」が並んでいます。

図2

中皮腫とは 中皮について

 

図3-1 中皮腫とは 胸膜について

中皮腫とは 胸膜について

図3−2 中皮腫とは 部位について

中皮腫とは 部位について

用語の解説

  1. 胸膜(きょうまく)は「左右それぞれの肺および胸壁の内側を覆う薄い膜」をさします。壁側胸膜(へきそくきょうまく)と臓側胸膜(ぞうそくきょうまく)があります。
  2. 胸壁(きょうへき)は、皮膚から胸膜までの壁になっている部分で肋骨(ろっこつ)や筋膜(きんまく)、血管等からなる部分を指します。
  3. 胸腔(きょうくう)は、肺と胸壁と横隔膜にはさまれた空間で、正常でも胸水が50ml程度たまり、肺の動きを円滑とし、胸水がたまるところを指します。
  4. 腹腔(ふくくう)は、腹壁で囲まれて内部に胃や腸などの消化器がある空間をさします。
  5. 心膜(しんまく)は、心臓を袋のように包む膜で、心のうとも呼ばれます。壁側(へきそく)と臓側(ぞうそく)の心膜からなり、その間にたまる液を心膜液(心のう液)といいます。

(本項目の文章は2018年8月段階の内容です。2018年9月以降の変化は反映していない場合がある点ご了承ください。)