中皮腫じん肺アスベストセンター 沿革

The history of Asbestos Center

 中皮腫・じん肺・アスベスト センターは、アスベスト(石綿)の吸入から約40年たって発症する胸膜・腹膜・心膜中皮腫、石綿(アスベスト)肺癌、石綿肺等のご本人やご家族の全国的相談窓口として、環境へのアスベスト(石綿)飛散の全国的相談窓口として、アスベスト(石綿)の調査・研究団体として、2003年に発足した民間の非営利団体です。皆さんの御相談を受けた職員が可能な限りアドバイスを無料で行い、必要に応じて運営委員である医師や弁護士や建築物石綿含有建材調査者等の専門家に相談し、被災者団体、全国の支援団体と協力して活動してきました。

 2018年3月段階、2003年から継続してご相談を受けた方の累計が992名(中皮腫394名、肺がん195名、労災認定の累計は301名)となりました。各産業・教員・自治体職員・建物の吹付け石綿による中皮腫等の初業務上認定事案を経験し、日本で初めての中皮腫・肺がん事案の裁判に多数勝訴して参りました。建設工事関連の違法改築・解体工事の事前防止や事後解決にも尽力し、建築物の調査や煙突用石綿断熱材について提言、再生砕石の危険も明らかにする取り組みを行って参りました。そうした経験が評価され、2016年に第31回東京弁護士会人権賞を受賞しております