3. 胸膜プラーク(胸膜肥厚斑)の出来やすい部位

What is Pleural Plaque?

図2 胸膜プラーク(胸膜肥厚斑)の出来やすい部位

胸膜プラーク(胸膜肥厚斑) の出来やすい部位

胸膜プラークの好発部位として、外側胸壁の下部、脊椎周囲部、前胸部、横隔膜の頂点部(ドーム)等が知られており、肺尖部や肋骨横隔膜部におきることはまずありません1)

胸膜プラーク(肥厚斑)は、アスベスト(石綿)が原因の特徴性変化で、炎症性の胸膜肥厚が連続的であるのに対し、胸膜のすぐ下の部分が「斑状(まだら)」に盛り上がる異常な部分と、正常な部分が混在することが特徴です。

胸膜プラークは、「肉眼>胸部CT>胸部エックス線写真」の順で、確認しやすくなります。なぜならば、脊椎・心臓・横隔膜下・肋骨等、エックス線写真では見えない立体的構造部があるからです。

(本項目の文章は2018年11月段階の内容です。2018年12月以降の変化は反映していない場合がある点ご了承ください。)