Symposium 2008/08/28
前のシンポジストから、工場及び鉱山による石綿の環境曝露、次に改築・解体での石綿の環境曝露という、2つの形態による環境曝露の話がありました。私は最近増加しつつある建物自体による中皮腫の発症についてのお話をさせていただきます。
70才の男性です。2001年、右肺に水がたまったということで受診されまして、検査の結果、2002年胸膜中皮腫の上皮型と、診断をされております。
写真の左側、ご本人の右肺側に水が溜まった状態でありまして、CTでも同じ形です。
病理のHE標本で、腺腔を作っています。これは上皮型の中皮腫です。
免疫染色という方法で、中皮腫に染まるものが陽性、肺がんに染まるものが陰性という結果で、悪性胸膜中皮腫と診断されています。