肺がんと診断された場合【喫煙(たばこ)とアスベストで発がんリスク50倍】

When Diagnosed as Lung Cancer

アスベスト(石綿)が原因の「肺がん」であると診断された場合、労災保険(労働者災害補償保険制度)などの補償を受けられる場合があります。

肺がんの最も大きな要因は喫煙(たばこ)ですが、アスベストと喫煙の両方のばく露(吸入)を受けると、肺がんの危険性が高くなることがわかっています。

タバコとアスベストで発がんリスク50倍

原発性肺がんと診断された多くの方は、自分の肺がんは喫煙(たばこ)が原因だろうと医師から言われ、また自分でも、たばこが原因と思っていることがあります。

有名な疫学調査で、喫煙しない人の肺がんのリスク(危険性)を1とすると、喫煙者は10倍の肺がんリスクがあり、喫煙はしないがアスベストを吸入した人は5倍、喫煙者がアスベストを吸入した場合は、約50倍の肺がんリスクになるという報告があります。

肺がんになる危険性

肺がんと診断された時、アスベストについて考えましたか?

あなたやあなたの大切な方が、原発性肺がんと診断されたとき、病院の医師から喫煙歴を問診されたと思いますが、アスベストに関することは尋ねられたでしょうか?

また、ご自身やご家族で、過去の石綿(アスベスト)との接点を考えられたでしょうか?

  • あなたの過去のお仕事は?
  • あなたのご家族のお仕事は?
  • あなたのお住いの近くに石綿(アスベスト)工場はなかった?
  • あなたのお住いになった家、通った学校や職場、あなたの身近なところに石綿(アスベスト)吹き付けはなかった?(部屋の天井がボードで覆われていることが多いオフィスで、実は裏の天井は吹付け石綿で、知らない間に石綿を吸っている方が多いので要注意です。)

アスベストに関する報道の効果もあり、医療機関において、原発性肺がんの方にアスベストとの接点を尋ねてくださる医師が増えてきてはいるものの、喫煙歴のある方の場合は、本人も「タバコが原因」と思ってしまい、アスベスト(石綿)が原因とは思わないことも多いのが現状です。

今、多くの「アスベスト(石綿)肺がん」の患者さんたちが、見逃されています。



アスベスト(石綿)肺がんの補償・救済制度についてはこちら

アスベスト(石綿)肺がんとは

アスベストの補償・救済制度 よくある質問

「労働者災害補償保険(労災保険)」と「石綿健康被害救済制度」の違いについて
比較表((独)環境再生保全機構HPより引用)

医療・健康相談員の
ご紹介

事務局次長
斎藤 洋太郎(さいとう ようたろう)

母と妻が、労災患者です(脳卒中と脊髄損傷)。趣味は、日本を含む東亜の文化です。被害者・家族の人権を守りましょう。

斎藤洋太郎


事務局員
尾形 海子(おがた ひろこ)

お困りのこと、ぜひご相談ください。「医療機関からCTやレントゲン写真を借りたいが、借り方がわからない」ときや「監督署へ相談に行きたいが、どう説明したら良いかわからない」ときなど、現場で皆さんのお手伝いができればと思っています。

尾形海子