When Diagnosed as Lung Cancer
アスベスト(石綿)が原因の「肺がん」であると診断された場合、労災保険(労働者災害補償保険制度)などの補償を受けられる場合があります。
肺がんの最も大きな要因は喫煙(たばこ)ですが、アスベストと喫煙の両方のばく露(吸入)を受けると、肺がんの危険性が高くなることがわかっています。
原発性肺がんと診断された多くの方は、自分の肺がんは喫煙(たばこ)が原因だろうと医師から言われ、また自分でも、たばこが原因と思っていることがあります。
有名な疫学調査で、喫煙しない人の肺がんのリスク(危険性)を1とすると、喫煙者は10倍の肺がんリスクがあり、喫煙はしないがアスベストを吸入した人は5倍、喫煙者がアスベストを吸入した場合は、約50倍の肺がんリスクになるという報告があります。
あなたやあなたの大切な方が、原発性肺がんと診断されたとき、病院の医師から喫煙歴を問診されたと思いますが、アスベストに関することは尋ねられたでしょうか?
また、ご自身やご家族で、過去の石綿(アスベスト)との接点を考えられたでしょうか?
アスベストに関する報道の効果もあり、医療機関において、原発性肺がんの方にアスベストとの接点を尋ねてくださる医師が増えてきてはいるものの、喫煙歴のある方の場合は、本人も「タバコが原因」と思ってしまい、アスベスト(石綿)が原因とは思わないことも多いのが現状です。
今、多くの「アスベスト(石綿)肺がん」の患者さんたちが、見逃されています。
「労働者災害補償保険(労災保険)」と「石綿健康被害救済制度」の違いについて
比較表((独)環境再生保全機構HPより引用)
事務局次長
尾形 海子(おがた ひろこ)
お困りのこと、ぜひご相談ください。「医療機関からCTやレントゲン写真を借りたいが、借り方がわからない」ときや「監督署へ相談に行きたいが、どう説明したら良いかわからない」ときなど、現場で皆さんのお手伝いができればと思っています。
事務局次長
田口 正俊(たぐち まさとし)
お一人で悩まずに、ぜひご相談ください。以前、建設業の労働組合におりましたので、特に技能者や一人親方の方、ご自分の働いた履歴や元請の証明、労働者性があるかどうかなど、お困りの時にご支援できたらと思っております。
委託職員
斎藤 洋太郎(さいとう ようたろう)
母と妻が、労災患者です(脳卒中と脊髄損傷)。趣味は、日本を含む東亜の文化です。被害者・家族の人権を守りましょう。