The Construction-Asbestos Lawsuit News
東北では、2020年に第1陣が仙台地裁に提訴したのを皮切りに、22年に1陣の2次提訴、23年7月に2陣と続き、現在は計22人(被災者17人)が建設アスベスト訴訟に参加しています。そのうちアスベストセンターの会員は、9人(被災者7人)になります。
11月13日、第2陣の第1回期日が仙台地裁で開かれました(齊藤充洋裁判長)。岩手県在住の元大工の原告による意見陳述が行われ、石綿肺がんを発症した現在の心情について、時々息が上がって苦しそうにしながらも、裁判官に切々と訴えました。
「危険性を知っていたメーカーは、そのことを現場で作業する私たちにも知らせて欲しかった。人体に有害なものと知らずに作業を続け、肺がんになってしまい、私も妻や子供たち家族もやりきれない気持ちでいっぱいです。」
終了後の報告集会では、傍聴した遺族原告より「宮城県出身の元板金・保温工の夫が2年9ヶ月前に胸膜中皮腫で亡くなった。夫のことを思い出して苦しくなったが、今後をしっかり見届けたい。」と話しました。
また、太田伸二弁護団事務局長より「第1陣1次・2次提訴での主張を踏まえて、第2陣についてもスピードを上げて進めていきたい。応援をお願いしたい。」との発言がありました。
東北訴訟の第1陣については、12月4日、来年3月4日に、それぞれ原告本人の尋問が予定されており、3月には私たちの仲間が法廷に立つ予定です。
ぜひ多くの方の傍聴参加をお待ちしています。応援よろしくお願いします。
2024年1月21日(日)12時より、東京都江東区亀戸Zビル4階で、アスベストセンターと東京労働安全衛生センターの会員原告の交流会を開催します。
首都圏にお住まいの皆さんはもとより、東北にお住まいの原告の皆さんもぜひご参加ください。
詳細はおってご案内します。ご参加お待ちしています。
事務局次長
尾形 海子(おがた ひろこ)
お困りのこと、ぜひご相談ください。「医療機関からCTやレントゲン写真を借りたいが、借り方がわからない」ときや「監督署へ相談に行きたいが、どう説明したら良いかわからない」ときなど、現場で皆さんのお手伝いができればと思っています。
事務局次長
田口 正俊(たぐち まさとし)
お一人で悩まずに、ぜひご相談ください。以前、建設業の労働組合におりましたので、特に技能者や一人親方の方、ご自分の働いた履歴や元請の証明、労働者性があるかどうかなど、お困りの時にご支援できたらと思っております。
委託職員
斎藤 洋太郎(さいとう ようたろう)
母と妻が、労災患者です(脳卒中と脊髄損傷)。趣味は、日本を含む東亜の文化です。被害者・家族の人権を守りましょう。