The Construction-Asbestos Lawsuit News
2023年2月12日、首都圏建設アスベスト訴訟(東京)第4陣訴訟に参加しているアスベストセンターと東京労働安全センターの会員が集まり、『集いの会』を開催しました。
昨年6月に東京や仙台などの全国10地裁で一斉に提訴された、対アスベスト建材メーカー訴訟ですが、アスベストセンターと東京労働安全センターの会員からは、東京地裁と仙台地裁をあわせて12人(被害者数9人)が原告となっています。
今回の集いの会では、東京地裁で提訴した原告の皆さんが集まり、弁護士より現在の訴訟の状況に関する報告を聞いたり、近況などを報告し合って互いに交流を深めました。参加された方からは、「ひとりでたたかっているわけでないと改めて思えて、心強くなりました。」といった感想をいただきました。今後も原告の皆さん同士の交流の機会をつくっていきたいと思います。
2023年3月13日、仙台地方裁判所(高橋彩裁判長)において、建設アスベスト東北訴訟の第1陣・第2陣の法廷が開かれました。
東北訴訟では、第1陣と2陣で、被災者13名(原告18名)が提訴しており、現在「併合」といって弁論を同時に並行して行なっています。
今回の法廷後の報告集会では、小野寺義象(おのでら よしたか)弁護団長より「全国的にはメーカー責任をどうやって認めさせるかが争点の中心。先行している建材メーカー訴訟の一つである神奈川第1陣訴訟では、結審にあたって裁判長から「和解による解決が望ましい」との話があった。本年5月19日の判決に向けて和解を求めているが、被告メーカーが抵抗姿勢を崩さない状況。全国の弁護団では、判決と和解の両面から建材メーカーを攻めるとともに、国などを巻き込む形でメーカーの責任を求めている。」との報告がありました。
また、今後の訴訟の進捗について太田伸二(おおた しんじ)弁護団事務局長より、「本年9月以降に口頭弁論(公開法廷)、その後に本人・証人尋問を予定したい。尋問をやるとなると訴訟としては中盤から終盤にかかってきたということ。法廷でのやりとりは静かなものではあるが、尋問をやるところまで着実に進んでいる。ぜひ多くの皆さんに傍聴いただき応援をお願いしたい。」と の話がありました。
今回の法廷には、アスベストセンターの会員である岩手と宮城の原告2名が傍聴参加しました。
法廷には毎回アスベストセンターの担当者が立ち会っていますので、安心して傍聴することができます。参加希望の方は、アスベストセンター尾形までお気軽にご連絡ください。
事務局次長
尾形 海子(おがた ひろこ)
お困りのこと、ぜひご相談ください。「医療機関からCTやレントゲン写真を借りたいが、借り方がわからない」ときや「監督署へ相談に行きたいが、どう説明したら良いかわからない」ときなど、現場で皆さんのお手伝いができればと思っています。
事務局次長
田口 正俊(たぐち まさとし)
お一人で悩まずに、ぜひご相談ください。以前、建設業の労働組合におりましたので、特に技能者や一人親方の方、ご自分の働いた履歴や元請の証明、労働者性があるかどうかなど、お困りの時にご支援できたらと思っております。
委託職員
斎藤 洋太郎(さいとう ようたろう)
母と妻が、労災患者です(脳卒中と脊髄損傷)。趣味は、日本を含む東亜の文化です。被害者・家族の人権を守りましょう。