The Construction-Asbestos Lawsuit News
建設アスベスト訴訟で初めて東北で 提訴(仙台地裁)された「建設アスベスト東北訴訟」。原告10名(被災者は7名)のうち8名 は、アスベストセンターの会員さんです。
全国で起こされている建設アスベスト訴訟のうち先行する4つの訴訟に 対し、最高裁判所は5月17日に判決をくだし、被告である国と建材メーカーの責任を明確に認めました。これを受けて、国は原告と和解することを発表しました。既に北海道や大阪の一部の原告は和解が成立しており、今後、全国で和解手続きが進んでいくものと思われます。また、まだ訴訟を起こしていない同様の建設アスベスト被災者にも同じ基準で賠償する「建設アスベスト給付金」 法が成立し、来年4月に施行開始を予定しています。
一方、被告建材メーカーは抵抗姿勢を崩さず、裁判を起こさなければ動かない状況にあります。
最高裁判決を受けて開かれた、東北訴訟の第4回・第5回弁論期日(7月19日・9月16日)は、対・国とは和解に向け手続きの確認が行われた一方、対・建材メーカーとは、いよいよ本格的な争いが始まりました。
第5回期日では、原告側は職種が大工・内装工である被災者3名について、就労期間・就労内容・アスベスト粉じんばく露期間等を記載した書面を裁判所に提出し、被告建材メーカーは、1社 が反論書面を提出しました。今後も建材メーカー各社が反論書面を出し、原告の主張を否定してく ると思われます。小野寺弁護団長は第5回期日後の報告集会の中で、「東北訴訟は一段先に進ん だ、まさに戦いはこれから。次回期日では、残り4人の原告について主張を行う。弁護団も一致団 結して裁判に臨むので、ぜひ支援をお願いしたい。」と呼び掛けました。
次回の弁論期日は11月22日(月)15時に指定されました。
建設アスベスト給付金について、無料で相談を受け付けています。
事務局次長
尾形 海子(おがた ひろこ)
お困りのこと、ぜひご相談ください。「医療機関からCTやレントゲン写真を借りたいが、借り方がわからない」ときや「監督署へ相談に行きたいが、どう説明したら良いかわからない」ときなど、現場で皆さんのお手伝いができればと思っています。
事務局次長
田口 正俊(たぐち まさとし)
お一人で悩まずに、ぜひご相談ください。以前、建設業の労働組合におりましたので、特に技能者や一人親方の方、ご自分の働いた履歴や元請の証明、労働者性があるかどうかなど、お困りの時にご支援できたらと思っております。
委託職員
斎藤 洋太郎(さいとう ようたろう)
母と妻が、労災患者です(脳卒中と脊髄損傷)。趣味は、日本を含む東亜の文化です。被害者・家族の人権を守りましょう。