建設アスベスト訴訟ニュースNo.1
2020年9月7日号

The Construction-Asbestos Lawsuit News

アスベストセンターでは9月19日に国や企業への損害賠償請求に関する無料相談会をおこないます

  • 建設アスベスト訴訟」の最高裁判決が今年度内にくだされる見込みです(2020年9月時点)。最高裁判決があると、国等が損害賠償の支払いに応じるための要件がおおむね明確になり、建設業で働き、石綿肺・中皮腫・石綿肺がん・びまん性胸膜肥厚で労災認定されている方は、国や建材メーカーに対して損害賠償請求がしやすくなる可能性があります。
  • 訴訟には労働基準監督署の「復命書」などが必要です。
  • ご遺族は遺産相続の手続き等が必要になります。

皆様が難しいと感じる証拠収集や事務手続きは、アスベストセンターを支援する弁護士が、患者さんやご家族に代わって行います。

弁護士とアスベストセンターの専門職員による無料の法律相談会

日時:2020年9月19日(土)13時より
会場:東京都江東区亀戸・アスベストセンター

  • 相談会以外でも、ご相談は、来所・電話・メール・対面でも受付けています。
  • いずれの方法でも相談料は無料です。
  • 今回に限り、アスベストセンター会員様に限定させていただきます。

お問合せ先
電話:080-8217-5022(担当:尾形・田口)
FAX:03-3683-9766

法律相談会担当スタッフ

名取医師 菅野弁護士 尾形事務局 田口事務局

東北建設アスベスト訴訟第一陣が仙台地裁に提訴

8月26日、アスベスト被害の救済と根絶を求めて、東北建設アスベスト訴訟第一陣となる原告(本人・遺族)10名が、国と建材メーカー12社に対して、計2億6950万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こしました。

仙台地裁に提訴する東北弁護団

仙台地裁に提訴する東北弁護団

建設アスベスト訴訟は2008年から全国で起こされ、長らく空白域であった東北地方で初めての、建設アスベス被害者による集団提訴です。第一陣原告団には青森・岩手・山形の各県の中皮腫・じん肺・アスベストセンター会員8名のみなさんが原告として参加しています。この問題の救済を目的に設立された建設アスベスト訴訟東北弁護団は、提訴について「東北にも被害があり、被害は全国的なものだと示す意味がある。最高裁判決にも影響を与えていきたい」としています。

提訴後の記者会見

提訴後の記者会見

提訴した会員の記者会見での声と新聞報道

原告Aさん(岩手県)
夫が亡くなって9年。国はアスベストの危険性がわかっていたのに使用させ続け、まじめに働いてきた人がなぜこんなのふうにならないといけないのか。補償が細かく線引きされ、救済されない人もいる。すみやかに平等に救済してほしい。

新聞・テレビの主な提訴報道

時事通信社(2020年8月26日)

河北新報(2020年8月26日)

(河北新報コラム・2020年8月24日)

しんぶん赤旗(2020年8月27日)

医療・健康相談員の
ご紹介

事務局次長
尾形 海子(おがた ひろこ)

お困りのこと、ぜひご相談ください。「医療機関からCTやレントゲン写真を借りたいが、借り方がわからない」ときや「監督署へ相談に行きたいが、どう説明したら良いかわからない」ときなど、現場で皆さんのお手伝いができればと思っています。

尾形海子


事務局次長
田口 正俊(たぐち まさとし)

お一人で悩まずに、ぜひご相談ください。以前、建設業の労働組合におりましたので、特に技能者や一人親方の方、ご自分の働いた履歴や元請の証明、労働者性があるかどうかなど、お困りの時にご支援できたらと思っております。

田口正俊


委託職員
斎藤 洋太郎(さいとう ようたろう)

母と妻が、労災患者です(脳卒中と脊髄損傷)。趣味は、日本を含む東亜の文化です。被害者・家族の人権を守りましょう。