2005年度 活動報告

Report 2005

1.全国からの電話相談と対応

 当センターの基礎的な活動であり、電話相談を毎日継続していきます。医療相談及び緩和ケア相談専用の電話相談の時間の試行を予定しています。2005年全体の状況を勘案し中皮腫・じん肺ホットラインを実施します。アスベスト建材ホットラインは別途実施する予定です。全国へ相談員を派遣し個別相談と地域の支援体制作りを援助していきます。相談事例と対応を見直す検討の場や研修を毎月実施していきます。

2.中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会 事務局活動

 2005年度の重点的な課題です。会員数の増加に伴い、2004年2月に設立された、中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会の事務局の強化が必要です。ボランティア、会員御家族の参加もあわせ、体制づくりに取り組みます。秋の厚生労働省交渉等を予定しています。

3.環境アスベストへの対応

 全国からの環境相談に応じ、学校でのアスベスト対策の充実や、自治体での対策の促進、石綿規則の実施と監視、環境教育の実施等を実施していきます。

4.調査・研究活動

 ビルでの石綿建材の濃度測定を、実施します。天井内の吹きつけ石綿の濃度測定を実施します。駐車場の吹きつけ石綿問題、吹き付けのあるビルの調査を検討します。石綿障害予防規則に関し、現場実態の改善状況を把握する調査を実施し、シンポジウム等の開催を他団体と共に行います。ボランテイアのご協力を得ながら、アスベスト情報の提供、医療論文の翻訳等を実施します。過去の石綿使用等に関する資料を整備、情報提供に務めます。その他必要なシンポジウムを開催します。

5.ホームページでの情報提供

 現在のHPの更新に加え、眼で見る石綿製品のコーナーの充実、石綿規則の紹介、身近なアスベスト建材の対処、医療論文や海外の状況の解説を、ホームページ上で強化していきます。

6.法律プロジェクト

 法律相談を必要とされる方の相談に応じる体制を、他団体と協力してつくります。

7.地震での対応

 2005年4〜6月の改築・解体のピークにあわせ、中越地震現地での監視を行います。地震と防災体制に関するシンポジウムを予定します。

8. 事務局体制

 事務局活動を漸次、ボランテイアから職員へ移行して参ります。調査研究活動等の必要に応じて、非常勤職員等の補充を行います。

9.中皮腫の方の写真撮影について

 全国の中皮腫等の被災者御家族の写真撮影を実施し、2005年以降実施予定の各地での講演会+ホットライン+ミニ写真展の準備を行います。

10.他団体との協力

 石綿対策全国連絡会議、全国労働安全衛生センター連絡会議、(NPO法人)東京労働安全衛生センター、(社)神奈川労災職業病センター、(NPO法人)じん肺アスベスト被災者救済基金、名古屋労災職業病研究会、関西労働者安全センター、愛媛労働安全衛生センター、広島労働安全衛生センター、(医)ひらの亀戸ひまわり診療所、じん肺患者同盟(北茨城・高萩・東京東部・横須賀・建設東京支部)、建築じん肺被災者の会東京、横須賀地区じん肺被災者の会、全建総連東京都連、労働者住民医療機関連絡会議等の諸団体と協力して活動していきます。