第2回総会のご報告

The 2nd General Meeting

中皮腫・じん肺・アスベストセンター 代表 名取雄司

 新年度の4月から3ヶ月以内に総会開催という規約の規定から、12月の設立総会からわずか半年でしたが、第2回アスベストセンター総会をこの6月5日東京安全センター会議室(亀戸)で開催しました。総会に参加されなかった方向けに簡単に内容をご紹介しておきます。東京安全センターの仲尾氏が議長に選出され、最初に名取より2003年度の活動が報告されました。全国から300件をこす相談があり悪性中皮腫だけで87件に及んでいる事、船員保険初めての悪性中皮腫の業務上認定例への援助等代表的な相談例の紹介、残念ながら相談者が一定の割合で永眠されていく辛さと、環境曝露の相談例が増加している事が紹介されました。植草事務局員から2003年決算及び2004年予算、永倉事務局長から環境相談の報告がありました。2004年度の重点目標として、中皮腫アスベスト疾患・患者と家族の会の厚生労働省交渉含めた事務局活動、アスベスト連続セミナーと11月の国際会議の成功を中心とし、基本的活動である相談の対応や調査・研究活動をかかさずに行っていく必要性が提案されました。遠くは愛媛からの参加者も含め、じん肺被災者等この間の活動の紹介の後、各議案が承認されました。参加者のみなさん、ご苦労様でした。

 参加して頂いた方のお顔を拝見していて感じた事は、この何年かの間に様々な被害にあわれる中で共に活動を行ってきた方が、アスベストセンターを支えて下さっているという事です。今回参加できなかった方を含め、一人一人の想いや意志がおりなしてこの小さなNPOが支えられていると思いました。相談する場所のない全国の方の相談に応じていく事をあらためて決意した次第です。アスベストセンター事務局の基本の部分が徐々にできあがり、今後日常的な活動の中で一歩一歩深みや磨きをかける時期になりつつあります。7月より厚生労働省交渉とアスベスト連続セミナー、国際会議の開催と息つくひまのない日程が続くので互いの健康に気を配りながら、多くのみなさんと共に、日本のアスベスト運動にとって大事な転換点である2004年度で多くの成果をあげていきたいと思います。