The 2nd Essay Award
アスベストと何らかの関係があるエッセーを求めます。
アスベストの作業に関するもの、アスベスト関連疾患の患者、家族、医療者、支援者らの日常、闘病、交流、献身など、幅広いさまざまな場面やさまざまなテーマが作品の対象となりえます。見た方、読んだ方が、アスベストの課題、生命(いのち)を見つめるきっかけとなるような作品をお待ちします。
アスベストに関心を持つさまざまな立場の人たちから応募があった。患者の家族のほか、医療関係者からの注目すべき作品が多かった。
受賞者:西村 英紀(にしむら ひでのり)
居住都道府県:福岡県宮若市
年齢:43歳
職業:医療従事者
選評:
医療技師が、呼吸困難な患者の苦しみを理解できずに職務に果たそうとした過去の失敗体験を胸に刻んだ。その体験を今、後輩の技師たちに伝えている。現場の視点から、アスベスト疾患と密接に関連する「呼吸」に焦点を当て、患者の実情への理解を促している。医療人の姿勢に胸を打たれる。
受賞者コメント:
西村 英紀
受賞者:高木 一(たかぎ はじめ)
居住都道府県:東京都大田区
年齢:64歳
職業:公務員
選評:
アスベストがあった父祖の工場を舞台にした小説的なエッセー。粉じんが巻き上がり、咳き込む人、胸の痛みを訴える祖父、作業着を洗う母の姿を浮かび上がらせた。「記憶は未来への贈り物なのかもしれない」という考察は前向きな響きがある。
受賞者コメント:
高木 一
受賞者:三海 ひな(さんかい ひな)
居住都道府県:東京都世田谷区
年齢:22歳
職業:学生
選評:
医学生である作者が東欧で病院ボランティアをする中で中皮腫患者と出会った体験を元にしている。なぜここに患者がいるか自問し、病気を社会的に捉えた。医療や医師はどうあるべきかを真剣に考えている姿を応援したくなる。
受賞者コメント:
三海ひな
2025年7月29日現在
第2回の募集は締め切りました。
応募期間 : 2025年3月25日(火)-2025年6月6日(金)必着*
*郵送による応募の場合は当日消印有効
入賞者発表: 2025年8月予定
受賞作品 : アスベストセンター機関誌にて発表
アスベストセンター賞 : 賞状、副賞20万円
審査員特別賞(数点まで): 賞状、副賞10万円
大島秀利氏(毎日新聞記者)、佐伯一麦氏(作家)、今井明氏(写真家)
募集する対象は、アスベスト(石綿)に直接または間接的に関係する作品に限ります。アスベスト関連疾患の治療や闘病時の思い出、介護にまつわる話、医師や看護師、患者同士の交流など、医療や介護に関するエピソード、お世話になった医師や看護師ら宛てに送ったという想定の「感謝の手紙」、「家族や自分が病気をした時の話」も可能です。「アスベストに関連する業務の苦労」、「アスベストに関連する話」なども募集します。
〒136-0071 東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル5F
NPO法人 中皮腫・じん肺・アスベストセンター
「アスベスト・生命を見つめる エッセー賞」係
asbestosawards@gmail.com
電話:080-8217-5022(担当:尾形)