Questions and Answers

1. 石綿吹きつけ

<質問1>1950年代に建造された、工場の一部天井及び鉄骨に吹きつけアスベストの区画があるのです。経年劣化等で崩落や飛散するような事はあるのでしょうか。現在のところ呼吸器疾病を発症した従業員は居ないようなのですが昨今の報道を見聞きすると、発症の原因と成り得るのか気になってしまいます。

<回答1>石綿吹き付けがあり、徐々に劣化している場合は心配ですが、その状態かどうかが、写真等がないとわかりません。アスベスト吹きつけであるのは、図面や分析から確かでしょうか? 吹きつけ材の床への落下は肉眼でもあるでしょうか?写真を撮影し、お送り頂いて相談に応じます。

<質問2>昭和57年築のマンションに住んでいます。天井がふわふわして、アスベストが使用されているのではないかと不安です。掲載されている他の実際の写真を見たところ、吹付けアスベスト原則禁止のS50年以降使用されたアスベスト含有のロックウールではないかと素人目に感じました。大変不安なので詳しく教えて頂けないでしょうか。

<回答2>S58年(1983)年は、石綿のない岩綿吹きつけと、石綿含有の岩綿吹きつけ共に使用されている時期です。1990年以降は、現在まで関東では、石綿含有岩綿(ロックウール)吹きつけの事例はありません。マンションの場合は管理組合に図面があり、内部仕上げ表や矩形図(かなばかりず)で、使用している材質や成分が判明すると思います。この事は住民全員の問題ですから、必ずご確認ください。まずそれをご確認頂いて、資料を元に再度電話でご相談くださると幸いです。

<質問3>私が1970年代働いていた学校の教室には、天井に吹きつけがありました。5年間勤務しましたが、最近心配です。どうしたら良いでしょうか?

<回答3>当該自治体の情報公開室に行き、学校の図面を請求すると、30分ほどで図面が閲覧できます。内部仕上げ表、矩計図(かなばかりず)でご心配の部分を見て、必要なら複写して下さい。その上で、アスベストかどうか確認し、ご相談ください。

<質問4>私の勤務する会社は1960年代の古い建物で、吹きつけアスベストらしき壁で囲まれています。多くの人が、「そのことはわかっているが、昔からこうだった」というので、危険な状態で作業をしています。大きな会社ですが、皆見て見ぬフリです。検査すべきでしょうか。写真を添付いたします。

<回答4>写真で見る限り、吹きつけ石綿の疑いが高いです。サンプルをとり分析を至急行われた方が良いと思います。安全衛生委員会で検討はできないでしょうか?同様のケースは案外多く、吹きつけが落下しているようですので、建物所有者には注意義務があります。

 職場で改善をされた報告もありますし、上司が動かずお困りの報告もあります。相談員とご相談の上での対応をご希望ならば、ご紹介致します。

<質問5>以前、公団住宅に住んでおりました。築30年以上の物件で、天井にはむき出しのアスベストが吹きつけられておりました。床には、アスベストの粉?のような物が、たびたび落下しており、その都度掃除しておりました。どのような対応をすればよいのかアドバイスをお願い致します。

<回答5>相談員が、調査に伺います。

<質問6>32才の男性です。1ヶ月に1回ボイラー点検の為ボイラー室に行くのですが、天井に、アスベストを使っています。ボイラー室に滞在する時間は、平均で約30分から40分程です。夏の時期は、ボイラーは停止しています。防塵マスクとかは、一切使用していません。防塵マスクは、効果があるのでしょうか。

<回答6>ボイラー室の天井には、アスベスト吹きつけが行われている場合も、岩綿(ロックウール)吹きつけの場合もあると思います。ボイラー室は換気の悪い場所が多く、吹きつけ石綿の場合には、石綿濃度が大気中より上昇している場合もあります。滞在時間が短いので今後の発症に過剰に心配される事はないと思います。但し100%安全ともいえないのが困る所です。石綿障害予防規則が施行され、建物の所有者むけのパンフレットがだされています。所有者の方に飛散防止の努力が課されていますので、そうした働きかけを行って見ることはできないでしょうか? 入室時のマスクも有効です。その場合は簡易マスクでなく、国家検定付きの防塵マスクをお使い下さい。また顔面にフィットしていていないと有効ではありませんので、必ず取り扱い説明書を読んでフィットテストを実施して下さい。

<質問7>小学5、6年の頃、アスベストの吹き付けがあり、友達と階段の上を手でいじってはがして数回数分間遊んだことがあります。この程度で、今後どうなるのでしょうか?

<回答7>数回の短期間の吸入ですから、まず発病の可能性はゼロに近いと思います。ご心配なく。

2.駐車場の吹きつけ

<質問1>郊外型大規模スーパーには何千台もの容量の駐車場がありますが、アスベストは使用されていないのでしょうか。

<回答1>駐車場の吹きつけでは、1975年以前に石綿が使用されている場合と、1975年以降-1980年(88年)岩綿(石綿含有)の場合と、1989年以降で岩綿のみの場合があります。まずは当該店に、それぞれの成分を問い合わせるしかないと思います。(年代は地域等で、1-2年の誤差がある場合があります。)

3. その他の吹きつけ

<質問1>1995年2月から、1995年の8月まで、新築のビルでアルバイトをしていた所の壁にアスベストが使われており、商品管理が仕事でした。一度でも吸い込んでしまうと非常に危険なのでしょうか?

<回答1>吹きつけ石綿は、1989年以降は使用されていないとされています。1995年は、岩綿(ロックウール)吹きつけです。当センターの「写真で見る石綿製品」をご参考下さい。吹きつけ岩綿で悪性中皮腫の発症はなく、半年で肺癌の発症はないとされます。ご安心下さい。

<質問2>1991年建造のビルで、天井にロックウール(岩綿)吹きつけのある店舗で、毎日販売をしています。身体に害はないのでしょうか?

<回答2>ロックウールは、別名 「岩綿」と言います。通常では、心配ないと思いますが、劣化したり大量に吸入すると、問題が起こります。ロックウール等の断熱材は、長期間大量に吸入されれば、じん肺を発症します。珪酸(シリカ)を含有している断熱材は、肺癌の原因とされていますので、粉塵を減少させる事が重要です。ロックウール等の断熱材は、悪性中皮腫を起こす事はないとされております。

4. 吹きつけのアルバイト作業

<質問1>現在45歳の男です。大学生の20歳頃、アルバイトで屋根裏アスベスト除去工事に1日作業しました。25年前でマスクなどはしておらず、結構な量を吸い込んだと思っております。悪性中皮腫は短期間でも発症の可能性があるとのことですので、気になっています。1日か2日の吸入でもかなり危険と捉えるべきなのでしょうか?

<回答1>石綿の吹きつけ材を1日吸入されたとしますと、一般の方よりは大変わずかですが石綿関連疾患になりやすい可能性はあります。しかし、ある造船所では石綿作業を毎日8時間、20年続けた方でも10%程度の方のみ発症し、残りの90%の方は一生発症していないのです。それから比べると、極めてわずかの(1日 VS 250日*20年=5000日 )時間ですから、今後の発症は極めて少ないと考えて良いと思います。気になる点がありましたら、ご相談下さい。