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マスクプロジェクト

南三陸の災害対策本部に防じんマスク500個を届ける

 

 4月9日、マスク支援プロジェクトは、全建総連福島県連の本部事務所を再訪し、防じんマスク500個を救援物資として送りました。その日は一晩事務所に宿泊させていただき、翌日4月10日、南三陸町をめざしました。午前9時30分に東北自動車道の長者原サービスエリアで、「名無しの救援隊」の全統一労組とボランティアの皆さん、とまたフィットテスト研究会の吉川徹さん(労働科学研究所)、和田耕治さん(北里大学医学部)と合流。簡単に現地での活動について打ち合わせし、若柳金成インターから南三陸町に入りました。 南三陸町に近づくにつれ建物の木材や鉄骨の瓦礫、車両や船が道路の両脇に積み上げられていました。国道398号線(本吉街道)南下し、志津川湾に面した市街地に入ると息をのむ光景が待ち受けていました。地震のあとに起きた津波による被害の凄まじさに言葉を失いました。ところどころに鉄骨の骨組みやコンクリート造の建物が立ち残ってましたが、津波に襲われる前の南三陸町がどのような街か想像できないほど、湾に面した街一帯が壊滅的な被害状況を受けています。

南三陸の被災地域

 私たちは、南三陸町の災害対策本部が置かれているベイサイドアリーナに到着。救援物資の受付窓口のボランティアの方に、持参した防じんマスク(N95)500個(50個入り10ケース)と急きょ作成した「被災地で活動する皆さんへ−防じんマスクの着け方」のリーフレットを提供しました。

マスクを届ける飯田、永倉

 全国から送られる救援物資は、一旦町の災害対策本部が置かれているベイサイドアリーナに搬入、仕分けされ、町内45か所の避難所に配送されるようになっています。当面、被災地で活動する自治体職員、ボランティア、支援者の粉じんばく露対策に防じんマスクを活用していただきたいと思います。

 

 午後から被災地に戻り3時間ほど現場を歩きました。津波によって住宅、店舗、ビル、施設、庁舎、工場などのあらゆる建物が破壊され、大量の木材、鉄骨、鉄板、コンクリートのガラ、建材、スレートなどがガレキとなって街を埋め尽くしていました。津波によってたくさんの方が亡くなり、住まいや仕事を奪われ避難されています。筆舌に尽くしがたい津波被害の痛ましさに胸が締め付けられる思いでした。

石綿を含んだがれき

 ガレキの中を歩くと、アスベストが含有されている波型スレートやサイディングボード、フレキシブルボード、平型スレート、西洋屋根瓦の破片が至る所に散乱していることがわかりました。

 東京労働安全衛生センターから参加した外山、仲尾両氏は、持参した粉じん測定機材でアスベスト粉じんの測定を5か所で行いました。その後の分析では、この時の調査でアスベスト粉じんは検出されませんでしたが、今後、復興のため被災地に重機が入り、ガレキを撤去する際には相当な粉じんが飛散することが予想されます。作業に従事する労働者は、専用の防じんマスクを装着することが求められます。また現場で活動するボランティアや地元の人々もできるだけ工事現場に近づかないこと、簡易式の防じんマスクをつけることが必要です。

測定

 当日、同行取材した新聞社、NHKが私たちのアスベスト調査活動を報道しました。

東日本大震災:南三陸町のアスベスト状況を市民団体が調査(毎日新聞)

南三陸町のがれきにアスベスト 防じんマスク着用訴え(朝日新聞)